〜戦刻酔虎伝・第二巻〜

         〜目次〜

 風林火山と六文銭・・・・・・・・・・1

 猛虎と幼虎と臆病者・・・・・・・・41

 信虎の狂気・・・・・・・・・・・・・・82

 祐長とお菊・・・・・・・・・・・・・・118








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〜あらすじ〜

牛若丸の説得に意を決した武田晴信は、窮地を脱するべく重臣たちの待つ城へと急ぐ。

しかし、そこにも父・信虎や村上・小笠原・諏訪の連合軍が迫る。

牛若丸こと義経らの活躍により、緒戦はしのぎ手薄だった敵城・上田城も落とすが
敵の本体が迫っていた。

そんな折、配下となった山本勘助が奇妙な男を連れてくる。

おもな登場人物

 牛若丸/源(九郎)義経
  (うしわかまる/みなもとの(くろう)よしつね)
 源氏頭領・源頼朝の異母弟。 一ノ谷の奇襲屋島の合戦
 壇ノ浦 の戦いにおいて、伝説的な戦いを繰り広げるも
 最後は兄・頼朝の派遣した軍によって、奥州の地に果てる。

 この物語では、戦国の世に現れる。

 武田晴信/後の武田信玄入道晴信
  (たけだはるのぶ/たけだしんげんにゅうどうはるのぶ)
 甲斐源氏・武田氏の頭領・武田信虎の嫡男。 当時、弱小だった
 武田氏を立て直した父・信虎に疎まれ、廃嫡の憂き目にあう。
 物語では、父の命により公開処刑されるところを、牛若丸たちに
 救われ武田の頭領になる道を進む。

 武蔵坊弁慶
  (むさしぼうべんけい)
 史実では、『吾妻鑑』(あずまかがみ)に、わずかに名前の
 記載が見られる程度だが、『平家物語』などの軍記物、歌舞伎
 などでは華々しい活躍を見せる、怪力無双の僧兵。
 物語では、戦国の五条橋の上で、再び牛若丸と合間見える。 

 山本勘助/山本道鬼入道勘助
  (やまもとかんすけ/やまもとどうきにゅうどうかんすけ)
 武田信玄の知恵袋にして名軍師とされるも、長らく実在が疑わ
 れてきたが、近年、相次いで実在を示す証拠が見つかっている。
 物語では、諸国流浪のすえ、晴信に300貫という破格で召抱え
 られ、碧眼にして醜悪な外見に反して、高い知略を示す。 

 諏訪蛍/史実では諏訪御料
  (すわほたる/すわごりょうにん)
 諏訪を支配する大名にして、諏訪大社の大祝(おおはふり)でも
 ある諏訪氏・諏訪頼重の娘。
 史実では本名は不明だが、物語では『諏訪蛍』。 父・頼重の
 野望に反発、晴信と諏訪湖のほとりで出会う。